披露宴で余興を頼まれたら「ビデオレター(メッセージムービー)」を思いつく人も多いのではないでしょうか。
今や余興の定番となったビデオレターですが、いざ会場で流してみると「思った感じと違う・・・」ということが多々あるようです。
私も仕事上、数多くのビデオレターを拝見してきましたが、正直・・・
「もったいない!!」
と、感じることが本当に多い!
完成した時は「完璧!」って仕上がりなんだけどなぁ
なぜ会場だと仕上がりに違いが出てしまうのか、どのようなことに気を付けたらいいのか。ビデオレター制作のコツと注意点をアドバイスさせて頂きますので、是非参考にして下さい。
この記事を読んで頂くことで、新郎新婦もゲストの方々も喜んでくれるビデオレターを作ることが出来ます!
是非、最後までお読みくださいね。
せっかくたくさんの人に協力してもらうんです。良いものを作ろう!
ビデオレターの作り方
ビデオレターの制作は「自力(または友人等)で作る」方法と、「制作業者に依頼する」方法の2通りあります。
映像制作に自信があったり、詳しい方が身内にいると制作に問題はないですね。
ですが、もし詳しくはないけど自己流で何とかしようと考えているのでしたら制作業者に依頼することをおすすめします。
好きに作らせてやれよ
ビデオレターの制作はとにかく大変なんです。慣れているプロに依頼することで結果コストを抑えれることもあるんですよ
上映時間の確認
まずは上映時間はどのくらいかけられるかを新郎新婦(サプライズの場合は会場)に確認しましょう。余興の時間は披露宴の進行により限られています。長すぎても短すぎても良くないので、事前にしっかり確認して下さい。目安は5~10分程度です。
映像の構成を考える
次に映像の構成を考えましょう。以前「逃げ恥ダンス」が流行った時はダンスの映像で繋ぐというのが人気でした。今はスケッチブック等にメッセージを書いてリレー形式に繋ぐ映像が多いですね。
映像に統一感があると見やすくまとまりのある映像に仕上がります。登場する方々にどのような形式にするのか説明して協力してもらいましょう。
素材集め
そして素材となるメッセージ集めをします。新郎新婦と縁のある方からお祝いの映像を送ってもらいましょう。職場の同僚や遠くの友人・親族など、なるべくたくさんの方からメッセージを頂くと新郎新婦も喜ばれます。
連絡を取れない親族の場合は新郎新婦(サプライズの場合は親御様)に協力してもらいましょう。
1人あたり10秒前後の映像だとつなぎやすくなりますよ。
編集
いよいよ編集作業になります。オープニングの映像から始まり、集めた素材を繋いでエンディング映像を入れます。
必要であればテロップやバックミュージックを入れましょう。かなり時間のかかる作業になるため、テロップ入れや音声の調整だけ業者に依頼するのもおすすめです。
編集作業が終わったら何度もチェックして、映像・音声に乱れがないか、メッセージは全員入っているかを確認しましょう。
人気のビデオレター構成
新郎新婦の思い出の場所巡り
産まれた病院→実家→通っていた学校→よく遊んでいた場所→職場→二人が出会った場所→プロポーズの場所
といったように、二人の思い出の場所と、その場所に関する人のメッセージを繋いでいく構成です。
情報収集が必要ですが、友人や親族の方も楽しめるのでおすすめですよ。
また、新郎新婦にサプライズにするとたいへん喜ばれます。「いつの間にこんな所に行ってたの?」と、感動で泣いてしまう新婦様もいらっしゃいます!
シンプルが魅力のメッセージリレー
スケッチブックにメッセージを書いてもらい、メッセージの終わりに次の出演者にスケッチブックをトスして繋ぐ構成です。
見たことある方も多いのでは?おそらく一番多い構成でしょう。
魅力は何と言ってもシンプル!スケッチブックにメッセージが書いてあるので、見やすくて年配の方にも伝わりやすいです。
映画やテレビ番組のパロディ
凝った構成にしたいのでしたら、有名映画や人気テレビ番組・アニメのオープニングのパロディがおすすめです。
スターウォーズやドラゴンボール、サザエさんや笑点など、誰もが知っているオープニングは「今から始まる!」感が出て盛り上がります。
ただし、悲劇や恋人同士の別れなどハッピーエンドではない映画は縁起が悪いので避けた方が良いですね。なるべく幸せをイメージしやすいものにしましょう。
また、出演者の名前を入れたエンドロールで締めるのも面白いアイディアです。出演してくれた方へのお礼の意味も含まれますので、是非取り入れてみましょう。
作り方のコツと注意点
ビデオレターの制作は時間がかかります。仕事をしながら期限までに仕上げるのは本当に大変なことです。なので出来るだけスムーズに制作を進めたいところ。
また、会場ではスピーカーやスクリーンを使用するため、パソコンで再生した映像とは音声や画素数に差が出てしまいます。そうならないためにも、抑えておきたいコツやポイントをアドバイスします。
出演者と情報を共有する
あなたが作りたいビデオレターとイメージの違うメッセージ映像が送られてくると、構成が崩れて映像の取り直しが必要になってしまいます。また、長時間の映像が届いてしまうのも同じ。
このような事態を防ぐためにも、出演者と映像のコンセプトや時間配分の共有をしておく必要があります。
また、映像を繋ぎやすくするために「メッセージの始まりと終わりは数秒間空ける」「話すスピードは10秒あたり50~60文字程度にする」と言ったコツも伝えておくと良いでしょう。
事前にサンプルの映像を撮影して共有しておくとスムーズです。
以下の注意点も共有しておきましょう。
撮影時の注意点
・暗い場所
・逆光
・交通量の多い屋外
・雑音が入る場所
以上の場所での撮影は避けましょう。良くあるのが雑音です。周りの音に出演者の声が消されてしまい、せっかくのお祝いメッセージが聞こえないということが多いです。特に車の走行音、風の音には気を付けて下さい。
また、声のボリュームは気持ち大きめにしましょう。普段話している声量だとマイクが拾いきれない場合があります。特にスマートフォンでの撮影、屋外での撮影は音声を拾いづらいので気を付けて!
さらに、カメラを固定し、目線はレンズを見るようにすると自然な映像を撮ることが出来ます。
スマートフォンで撮影する場合は「外カメ」「横画面」で撮影しましょう。
楽曲の著作権
バックミュージックを入れる場合は、著作権トラブルを避けるためISUM(一般社団法人 音楽特定利用促進機構)に登録されている楽曲を選びましょう。
また、ライセンスフリー(無料音楽素材)のものを選ぶという方法もあります。
ISUMに登録されていない楽曲を使うと著作権侵害に問われることもあります。十分に注意して下さい。
音声と画素数
何度チェックしても、いざ会場で流すと「音割れ」や「映像が荒い」ということが起こります。
これは会場のスピーカーやスクリーンによるものです。撮影する機材の画素数や解像度が低いと、会場の大型スクリーンでは映像がぼやけてしまうのです。
撮影に使う機材にもよるのですが、最低でも640×480画素のスペックがある機材で撮影しましょう。
そのため、スマートフォンで撮影する場合は「インカメ」ではなく、「外カメ」で撮影することをおすすめします。
また、LINEで送ると画素数が落ちてしまうので、なるべく大容量ファイル転送で送ってもらうようにしましょう。
「音割れ」も同じで、パソコンで再生すると丁度よく聞こえる音声も、会場のスピーカーで流すとボリュームが大きすぎる場合があります。
急に大きな音が出るとゲストをビックリさせてしまうので、音楽・出演者の音声の音量は統一することをおすすめします。
心配な場合はテロップを入れましょう!テロップを入れることで、耳の不自由な年配の方にもメッセージを目で伝えることが出来ます。
自己満足にならない
制作がはかどってくると「もっとこうしたい」という欲が出てくるかもしれません。どうか、そこはグッとこらえて下さい。
・オープニングなどに凝りすぎて肝心のメッセージが印象に残らない
・流行の動画に寄せすぎて、分かる人にしか伝わらない
・画面の展開が早すぎて年配者が理解しづらい
・裸や下品な映像が入っている
以上のことのないように、誰が見ても楽しめる内容にしましょう。制作する上で大事なのは「誰に送るのか」「誰が見るのか」と言うことです。
映像制作業者に依頼
準備することや注意点ありすぎ。プロに頼むのも有りだ
やはり自分で制作するのはハードルが高い!という方は制作業者に依頼しましょう。ただし、制作業者を利用すると納品まで時間がかかる場合があります。余裕をもって依頼するようにしましょう。
料金は10000円~30000円前後。
高額ですが、プロの仕上がりはやはり本格的です。また、楽曲の著作権代行をしてくれるところもあるのでトラブルを避けることが出来ます。
安く済ませたいなら「ココナラ」で依頼するのもおすすめ!ブライダルムービー制作では業界最安値で依頼出来ます。
ただし、ココナラはフリーランスのクリエイターが多いです。プロの業者ではないので、やり取りは正確に行いましょう!とは言え、もちろんプロのクリエイターも登録してます。レベルの高いビデオレターを制作してくれますよ。
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ビデオレターは一生残る宝物
ビデオレターはお花やケーキとは違い、披露宴の後も残ります。
新郎新婦はもちろん、お二人に子供が生まれればその子も、その子の子供も見るかもしれません。
また、披露宴に列席出来なかった方や遠方に住んでる方に送ることが出来るのもビデオレターの良い所です。
手間はかかりますが、その分お祝いの気持ちが込められた最高の贈り物だと思います。
そして新郎新婦にとっては一生の宝物です。是非、今回のアドバイスを参考に世界に一つのビデオレターを送りましょう。
おしまい
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