季節は秋。乾燥の秋。洗濯物もお肌も良く乾く。
「よし、洗濯槽をオキシ漬けしよう!」
ずっと気にはなっていました。
「洗濯物に黒いペラペラしたゴミみたいなのがくっついてる。これは、、、宝の地図の一部、、、?」
いいえ、洗濯槽のカビです。
数年前にも同じことがあり、当時流行っていたオキシ漬けを試したことがあったんです。毎月やれば汚れることもなかったでしょう。
目に見えない汚れってほったらかしにしちゃうんですよね。
もっと、こう、「私汚れてます!ピーピー!」みたいな洗濯機側の主張がほしい
本当は夏くらいに気づいていましたが「湿気で洗濯槽が乾かないし、またすぐカビるから今じゃないな」とシカトこいてました。一応、市販の洗濯槽クリーナーで洗浄はしたんですけどあまり効果はなし・・・。
そして「ブログのネタにでもするか」と数年ぶりのオキシ漬けに踏み切った次第です。
結果は・・・
「なんかいっぱい出た!!おえーーーっ!」
しかし、オキシ漬け後は・・・
「水がきれいだし、いつもより洗剤のいい香りがするーー!!」
やはり宝の地図の一部ではありませんでした。
黒いペラペラのゴミは出なくなり「洗濯した感」が感じられます。
今回は、以上のことを私の実際の作業工程の画像を使ってご説明します。
洗濯槽の汚れが気になっている方は是非最後まで読んで参考にして下さい。
オキシ漬けとは・・・
そもそもオキシ漬けとは、オキシクリーンという粉末タイプの酸素系漂白剤を使った漬け置き洗浄のことです。
漬け置きすることでカビの根まで洗剤を浸透させることが出来ます。そのため普通に洗うよりもより確実に汚れを落とすことが出来るのです。
オキシクリーンは弱アルカリ性のため、酸性の汚れに強いのが特徴です。
普段の洗濯で落ちない汚れや、キッチン用品の汚れを落とすのに力を発揮します。
また、化学成分を使っていないため安心して使えるのも人気の一つです。様々な酸素系漂白剤がありますが、オキシクリーンの洗浄力の高さはトップレベル!落ちすぎて笑えます。
ただし、苦手な汚れもあります。それは、水垢・石鹸カス・トイレの黄ばみなどのアルカリ性の汚れ。これらにはクエン酸の洗剤を使いましょう。
オキシクリーンにはアメリカ版と日本版があります。違いは、表記や容量・計量スプーンのサイズ。あと界面活性剤が入っているかいないかです。日本版は界面活性剤が入っていないため環境や肌にやさしいです。本記事では日本版を使用しています。アメリカ版はコストコやネットで購入できますよ。
アメリカ版は界面活性剤が入っているので油汚れに強いです。使用用途に合わせて使い分けてみて下さい
オキシ漬けの注意点
オキシクリーンは、金属・革・木材などに使用すると変色や色落ちする場合があります。そのため、洗濯槽がステンレスの場合は変色の可能性が、、、。必ずお使いの洗濯機の洗濯槽の材質を確認しましょう。
また、ドラム式洗濯機はオキシ漬けには向きません。なぜなら、オキシ漬けは洗濯槽を満水状態にする必要があるのですが、ドラム式洗濯機はそれが出来ないからです。
あと、オキシクリーンは泡立ちがすごいのでドラム式洗濯機だとセンサーが誤作動を起こす可能性があります。ドラム式洗濯機でのオキシ漬けは避けた方が良いでしょう。
縦型洗濯機も注意点があります。オキシ漬けすると大量の汚れが出ますので、それが排水口に詰まる危険性が、、、。酸素系漂白剤の使用を推奨していないメーカーもあるため、事前に確認しましょう。
「それでもやる!」という方はリスクがあることも念頭に置いて下さい。
オキシ漬けの方法
それでは実際にオキシ漬けで洗濯槽のお掃除をしていきます。
ちなみに我が家の洗濯機は15年ほど前に買ったNational製です。古すぎて説明書がないためオキシ漬けをして良いものか分かりません。
大丈夫、失敗は勉強である!
エジソンになったつもりでやってみよう!
用意するもの
・オキシクリーン
・ごみ取りネット
・バケツ
・お湯(50℃程度)
日本製のオキシクリーンです。ドラックストアで売っています。「EX」と書いていたので期待。
ニトリの折りたためるバケツ。8L入ります。
たたみました。我が家では洗濯機横に収納してます。指で隠れてますが、穴が開いてるのでフックなどに吊り下げることも出来ます。
最初は洗濯機に吸盤フックを付けて吊り下げてましたが、洗濯時の振動でガタガタうるさいし脱水の度に落ちるのですぐやめました。
100均で買いました。ゴムについている玉を引っ張って離すと「パン!」とネットのゴミが取れる仕様です。お気に入り。
ネットがない場合はワイヤーハンガーに水切りネットや古いストッキングをかけたものでも代用出来ます。
手順
1.洗濯機のごみ取りネットを外し洗濯槽に50℃程度のお湯を高水位まで入れる
洗濯機のごみ取りネットは汚れがネットにたまってしまうので忘れずに外しましょう。
洗濯ホースがある場合は近くの蛇口から直接入れるとお湯の温度が下がりにくいので便利です。
ここで注意なのですが、洗濯機の種類によっては電源が入っていると排水される場合があります。我が家の洗濯機はそれでした。途中でお湯が全然溜まっていないことに気づき「ちっ!」となりました。
逆に電源が入っていないと排水される洗濯機もあります。ご自宅の洗濯機がどのような仕様か確認しておきましょう。
オキシクリーンは50~60℃のお湯で溶かすのが望ましいのですが、あまり温度が高いと洗濯機の故障につながるため50℃程度をおすすめします。
作業中にお湯の温度が下がるため沸かしたお湯を足すと良いですよ。
2.オキシクリーンを入れて洗濯機をまわす
日本製のオキシクリーンはお湯4Lに対して28g、アメリカ版はお湯4Lに対して付属の計量スプーンのメモリ2~4の分量になります。
私はグラムで言われても分からないので4Lに対してボトルのキャップ1杯を入れました。
あとは「槽洗浄」コースで回すだけ。
※「槽洗浄」コースがない場合は通常の「洗い」コースで回し、一時停止して6時間ほど放置して下さい。
泡がモコモコします。「槽洗浄」コースは11時間ほどかかります(時短コースだと3時間くらい)。時間をかけてゆっくり汚れを分解していくので気長に待ちましょう。
私は洗濯機のごみ取りネットも洗面台でオキシ漬けしました。あと洗濯槽のふちや、洗剤の投入口も掃除します。この際やれることはやります。
3.浮いてきた汚れをネットですくう
「槽洗浄」コースの場合、5分間回転→20~30分停止(つけ置き)を繰り返します。
2時間後に様子を見に行くと・・・
こんな洗濯機で洗濯してたなんて・・・
ドブが完成してました。
お湯は濁り、なんか昨日の夕飯のみそ汁のワカメみたいなのがめっちゃ浮いてる・・・。
この昨晩のワカメをネットで採取します。ヒラヒラゆらゆらしてるので金魚すくいみたいで夢中になります。
採れた(取れた)ワカメは、私は広げた袋に集めました。すんごい量でお見せ出来るもんじゃなかったので画像はありません。
この作業を数時間ごとに繰り返し、いよいよ「すすぎ」の工程。
「すすぎ」の前にある程度のワカメを取っておかないと排水口につまってしまうため根性!
4.仕上げ
排水が終わるとオキシクリーンの泡とドブ水がクリーンになりワカメが見やすくなります。一旦一時停止してこのワカメも取ります。
私は念のため「洗い」コースでもう一度回しました。
かなり少量でしたがワカメがまだ出てくる。
気になる方は2回くらい回すと良いでしょう。
「すすぎ」の段階でこんなに水がきれいになりましたよ
あとはごみ取りネットを戻して乾いたタオル等で拭いて終了です。
オキシ漬けをしてみた感想
樽洗浄コースが長時間だったため一日かかった印象ですが、何回か汚れをすくい取ったくらいで基本は放置です。私はワカメ(汚れ)採取が向いている性格だったため結構楽しめましたね。
オキシクリーンや洗濯機の種類によって手順が違う場合があるので、事前に確認した方が良いです。あと、分量・水温を守らないとオキシクリーンが溶け残る可能性があります。ご注意下さい。
後で分かったことなのですが、オキシクリーンはカビの根までは分解出来ないとのこと。黒いカスはカビなので、気になる方はオキシ漬けの後に塩素系漂白剤で洗浄するとさらに効果があります。
一番は定期的に洗浄することですね!私は放置し過ぎて今回だけでは完璧にきれいには出来なかったかもしれませんので、月1くらいでオキシ漬けをしようと思います。
冬になると寒くてランドリーにいるのがつらいですし、梅雨時期は洗濯槽が乾かなくてカビの原因になります。是非乾燥の時期にオキシ漬けに挑戦してみて下さい。
おしまい
冬の寒さ対策をご紹介しています