結婚式・披露宴の主役は新郎新婦だというのは当然ですね。お二人は朝早くからゲストを迎える準備で大忙し。
しかし、実は親御様の当日のスケジュールもパンパンなのです!!なぜなら、親御様も新郎新婦と同様にゲストをおもてなしする立場にあるから。
ん??披露宴での挨拶回りだろ?
他にも何かあるのか?
あります!親族紹介やお車代のお渡し、挙式のリハーサルや両家代表謝辞などとにかく休まる暇がありません!!
今回の記事では、それぞれをどのタイミングでするのか?気をつけるべき注意点やマナーはあるのか?など、親御様の疑問を時系列順に説明いたします。
事前に知っておくと助かる情報もあるので、是非最後まで読んで当日の参考にして下さいね。
スケジュール説明・お支度
最初にスタッフから親族の一日のスケジュール説明があります。
一日の流れで何か分からないことがある場合はこの時間に解決しておきましょう。親族の欠席者や親族紹介の疑問なども早めにスタッフにお申し付け頂く方が良いですね。
続いて、すでにお支度を整えてから来場される場合以外は着替え等の身支度を整えて頂くことになります。
お母様は着付けやヘアメイクで美容室を利用になる方も多いと思います。予約時間までにお化粧室などは済ませて、着付けに必要な物は準備しておくようにしましょう。
お父様は更衣室でお着替えになります。お迎えする立場ですので、他の親族やゲストが来る前にお支度を整えておいた方が良いです。モーニングの着方が分からない、ネクタイが結べない等の不安がある場合はスタッフにお申し付けください。
着なれない服装なら分からないことがあって当然!
遠慮なくスタッフに手伝ってもらってね
服装の疑問はこちらも参照にして下さい↓
>>【結婚式・披露宴】父親の服装問題を式場スタッフが解決します!
>>【結婚式・披露宴】母親は何を着る?和装・洋装のマナーと注意点
お披露目
「今日の晴れ姿をお父さんお母さんに一番に見てもらいたい」
そんな新郎新婦の思いに感動せずにはいられないね
新郎新婦のお支度が整い次第お披露目のお時間になります。ですが、お披露目は必ずしもあるわけではありません。親族集合写真や挙式の時にお披露目されたい方もいらっしゃいます。そのためお披露目のタイミングは新郎新婦次第となります。
基本的にお披露目は両家の親御様が対象です。もし兄弟や祖父母、他の親族もお二人を見たいという場合は一度新郎新婦に確認が必要となる場合も。
なぜなら、お披露目はブライズルーム(新郎新婦のお部屋)で行うことが多いのですが、ブライズルームはそんなに広くないんです。
お披露目の際はヘアメイクやアテンド、カメラマンもいます。
お披露目の時間も限られてますので、なるべく最少人数でお願いする可能性もあることをご了承下さい。
一番注意していただきたいのは、お披露目は親御様のお支度も整ってないと始められないということです。
新郎新婦の晴れの姿を親御様にお披露目する瞬間は写真や映像に収めます。
また、お披露目のお時間に影響がでますと、その後のスケジュールも変更になってしまいます。そのため、お仕度は時間に余裕をもって済ませましょう。
お車代・お礼
お披露目の際、ゲストの方へのお車代やお礼を新郎新婦から頼まれることもあります。こちらも絶対ではありません。あくまで、新郎新婦が必要と判断した場合です。
・お車代
遠方から来てくれるゲストに渡すものですが、全員に渡すものではありません
・お礼
受付や祝辞・スピーチなどを引き受けてくれたゲストへのお心づけ
お見送りの際に新郎新婦が直接渡すこともあるのですが、基本的に、受付担当の方や親御様がお渡しします。
受付の方が渡す場合は、一旦親御様がすべて預かり、受付が始まる前に受付担当の方に渡すという流れが一般的です。会場によって流れが違うと思いますので、不安がある場合はスタッフに確認して下さい。
このように、親御様はゲストへのおもてなしの他に新郎新婦のサポートもしなければなりません。
猫の手を貸してやりたいぜ
挙式のリハーサル
新婦側の親御様は挙式のリハーサルを行います。場所は挙式会場の場合もありますし、新郎新婦のお部屋だったりと様々です。
教会式の場合、お父様は入場からバージンロードのエスコート、新郎へ新婦の手を渡す。お母様はベールダウン。
スタッフがレクチャーしますので、分からないことはリハーサル中に解決しておきましょう。
お父様がいない場合、お母様がバージンロードのエスコートをするケースもあります。
歩き方や歩くスピードなど確認しておきましょう。
また近年では「ジャケットセレモニー」という新郎主役の演出もあります。
新郎の最後のお支度であるジャケットを親御様が手伝い、挙式会場へ送り出す。とても感動的な場面です。これはリハーサルされる方は少ないですが、もし不安でしたら練習しておきましょう。
紅差しの儀
「紅差しの儀(紅引きの儀)」とは、新婦様の最後のお支度である口紅をお母様が仕上げるという儀式です。
昔から紅は無病息災や魔よけの意味があります。お嫁に行く娘に「幸せになってね」というお母様の願いを込めて口紅を塗ります。本来は神前式で行うのですが、感動的な儀式のため教会式で行うのも定番となりました。
タイミングは挙式の前、新郎新婦のお部屋で行われることが多いです。挙式前で新婦様も緊張されてますのでお話しながら緊張をほぐしてあげて下さい。
親族紹介・親族集合写真
親御様、特にお父様の一番の大仕事かもしれませんね。親族紹介の進行はスタッフがすることが多いのですが、親族を紹介するのは親族代表のお父様です。(※お父様がいない場合はお母様)
どんなに自信があっても、直前になって親族の名前や続柄が出て来ないというのは良くあります。
事前にメモを用意しておくことをおすすめします。メモは見ながら紹介しても大丈夫ですし、持っておくだけでも安心しますので是非ご準備下さい。
親族紹介の流れや基本情報はこちらにまとめております↓
>>【親族紹介】挨拶・順番・親族の呼び方は?進行役スタッフが解決
その後は、新郎新婦と親族の皆さんでお写真を撮ります。モーニングを着られるお父様は白い手袋を、黒留袖を着られるお母様は末広を持って頂きます。直前になって「ない!」ということがないよう気を付けて下さい。
挙式・フラワーシャワー
ここまで進むと「やっと結婚式が始まる」って感じだね
いよいよ挙式が始まります。
リハーサルから時間が経って自信がないという場合は入場前に確認しておきましょう。また、入場前の時間は新婦様とお父様のお時間でもあります。緊張している新婦様に優しく声をかけてあげて下さいね。
挙式の後はフラワーシャワーとなります。夫婦の誓いをたてた新郎新婦に是非たくさんの祝福を!
披露宴
披露宴が始まってやっと一息。と、いきたいところなのですが、親御様は披露宴中も役目があります。ここでも時系列順に説明いたしますのでご参考下さい。
ゆっくり食事も出来ないのか?
ご祝儀の受け取り
受付を締めた後、ゲストから頂戴したご祝儀を親御様で預かって頂きます。貴重品ですので、受付の方やスタッフでお預かりすることは出来ません。
受付の方から受け取って頂いたご祝儀をどう保管するかは会場によります。おそらく親御様のお席の近くに金庫を用意し、披露宴中はそちらで保管することになると思います。
その際、金庫のカギは親御様で管理して頂きます。なくさないように気を付けて下さい。
主賓挨拶・乾杯
披露宴が始まると、新郎のウェルカムスピーチの後にご主賓様よりお祝いのご挨拶を頂戴します。ご主賓様が席を立ったタイミングで親御様も起立しなければなりません。ご主賓様より「お掛け下さい」とお声かけありましたら着席して下さい。
悩むのが、「新郎新婦はどうぞご着席下さい」とお声掛けがあった場合。おそらく親御様も起立していることを想定していないのでそのようなお声掛けになったと思われます。基本的に、親御様と新郎新婦の起立・着席のタイミングは一緒ですので、この場合も座って頂いて問題ありません。
着席のお声掛けは必ずしもあるわけではありません。お声掛けがない場合は、挨拶後にご主賓様が座ってから着席して下さい。
この所作は両家一緒です。どちらかの親御様だけが起立している、ということのないよう気を付けて下さい。
タイミング等、もし不安であればスタッフにサポートをお願いしましょう。
乾杯のご発声の際も同様になります。
お酌回り・ご挨拶回り
披露宴での親御様の大仕事です。
感染症予防の関係でお酌回りが禁止されている場合はご挨拶回りになります。スタッフに確認して、必要であれば司会者に「お酌回りは控える」旨のアナウンスを入れてもらいましょう。
ご挨拶はどちらもご主賓様から最初に周ります。続いて乾杯の発声をしてくれた方。その次は会社の上司、同僚。後は友人という順番が一般的です。親族は最後で大丈夫。
一般的に、新郎側のゲストは新郎の親御様。新婦側のゲストは新婦の親御様が担当します。時間があれば相手のゲストを回っても大丈夫なのですが、この場合も両家そろえる必要があります。
例えば、新郎の親御様は新婦側のゲストも回ったのに新婦の親様は新郎側のゲストを回っていない。ということがないようにしなければなりません。
どのように回るかをあらかじめ両家で決めておくと良いですね。
もし、お車代・お礼を親御様から直接渡してほしいと言われていた場合はこのタイミングで渡しましょう。
また、回っている途中で余興や中座が入る場合は一度中断して席に戻って下さい。
ゲストの皆さんも余興や中座を楽しみたいですし、写真を撮りたい方もいらっしゃいます。その際は親御様も是非お席でお楽しみください。
挨拶・お酌回りについてはこちらの記事にまとめております↓
>>【結婚式の挨拶回り】する?しない?コロナ化で変わったことは?
フィナーレ・謝辞
披露宴もいよいよ終盤。親御様の最後の仕事です。
お疲れさまでした!
あと少しです。もうひと踏ん張り頑張りましょう!
両家の親御様はご整列頂き、新婦様からの感謝のお手紙と花束・記念品の贈呈があります。一日で一番の感動に包まれる瞬間ですね。
声を詰まらせながら、今まで育ててくれた両親に感謝の言葉を伝える新婦様の姿。そしてそれを涙目で見守る親御様の姿。
私は毎度泣きます。なんなら親御様より泣いています。
その後は両家代表の挨拶(謝辞)です。新郎様のお父様が挨拶することが多いのですが、新郎様が婿入りする場合は新婦様のお父様が挨拶します。新郎様のお父様がいない場合も新婦様のお父様が挨拶することも。
カンペがある場合は見ながら読んでも問題ありません。皆様そうされていますので、堂々と見ましょう!
お見送り
親御様の最後のお仕事となるのがゲストのお見送りです。新郎新婦と一緒に皆様のお見送りをするのですが、新郎新婦のお二人でする場合もあります。
その際はゲストの皆様が帰られるまでは会場内で待機し、親御様は金庫からご祝儀を取り出して頂きます。
最後に新郎新婦と親御様で写真撮影をする場合もありますので、帰らずにお待ちください。
帰りのお支度
お着替えをして帰る場合は更衣室でお仕度して頂きます。会場レンタルの場合はポケットや着物の袖に忘れ物がないように気をつけましょう。
また、会場レンタルの着物はスタッフが畳んで返却しますが、持ち込みの着物は自身で畳んで頂くこともあります。万が一着物を傷つけてしまったり、小物の紛失があったりということがないためですのでご理解下さい。
最後に・・・
会場によって違いはありますが、親御様の一日は大体このような流れになっています。新郎新婦と同じく早い時間からスケジュールがいっぱいですよね。緊張する場面もあり、不安になるのは当然です。
でも、新郎新婦の晴れの日には親御様のサポートが大変重要です!
慣れない服装で長時間お過ごしになるのでお疲れになるとは思いますが、どうか暖かいお力添えをお願いします。
何か不明な点がございましたら、遠慮なくスタッフにお尋ねくださいね。
おしまい