皆さん!突然ですが、綺麗な海と言うとどこを思い浮かべますか?
海外だとハワイや東南アジア諸国が有名だな
国内だと宮古島や石垣島が人気だよね
世界各地、別世界のように綺麗で人気のビーチが多数ありますよね。ハイシーズンになると世界中からダイバーや観光客が集まり賑わいを見せます。
そんな多数ある有名リゾートの中でも、特に注目されている海があるんです。それも我らが日本に!!
キャッチフレーズは「世界が恋する海」。
ケラマブルーと言えば聞いたことのある人も多いでしょう。
そう!沖縄の慶良間諸島です!!
「海外旅行は時間とお金がもったいない。でも海外リゾート並みの綺麗な海に癒されたい。とは言え、リゾートのような人の多い観光地ではなく、ゆっくりのんびり出来るところがいい」そんな私のわがままで探し当てたのが慶良間諸島にある阿嘉島でした。
今回は、私が実際に旅した阿嘉島の魅力をたっぷりご紹介します。
美しい海と民宿の絶品ご飯、宿泊者とのゆんたくなど、海外リゾートにはない良さがたくさんです。
是非最後までお読みください。きっと阿嘉島に行きたくなりますよ。
世界が恋するケラマブルー
慶良間諸島とは那覇から西方約40㎞の東シナ海に点在する大小20余りの島々からなる列島で、行政上は渡嘉敷島を中心とした渡嘉敷村と、座間味島を中心とした座間味村の2村に分かれています。
世界でも有数の透明度を誇る海は、スキューバダイビングの他にホエールウォッチングも人気。多様な生態系を有することが高く評価され、2014年3月5日(サンゴの日)に慶良間諸島全域が国立公園として指定されました。
また、那覇から1時間ほどで訪れることが出来る手軽さも人気の一つ。那覇市内のホテルに泊まって海水浴は慶良間という人も多いです。
ダイビングの聖地
慶良間諸島には100を超えるダイビングスポットがあります。
地殻変動により出来た海中のトンネルやアーチ、洞窟など・・・神秘的な海の世界を楽しむことが出来るのが魅力ですね。
さらに驚くべきは、常に20mを超える透明度!天気が良いと40mを超えることも!!この世界でもトップクラスの透明度は、透明度の高い沖縄の海でも群を抜いて美しい!!シュノーケリングでも十分に楽しめますよ。
また、慶良間と言えばサンゴ礁。200種類以上のサンゴが観察される世界でも貴重な海なのです。一度見たら忘れられないその美しさはダイバー達からダイビングの聖地と呼ばれ愛されています。
世界中の海を潜ってもまた慶良間に戻ってきたい・・・。
そう思わせてくれるこの海はまさに世界が恋する海ですね。
ウミガメ・マンタ・ザトウクジラ
慶良間諸島では季節を問わずウミガメを見ることが出来ます。なぜなら、慶良間諸島はウミガメの産卵場所や餌場となっているスポットが多いから。そのため遭遇率も高く、一緒に泳ぐことも可能です。
ウミガメツアーに参加しなくても普通に会えます!
夏~秋にかけては「マンタ」を見ることも!さらに、年に一度程度ですが「ジンベイザメ」の目撃例も報告されています。
また、毎年12月末になると「ザトウクジラ」が子育てにやってきます。
大きくジャンプするクジラは大迫力!!那覇から慶良間諸島に行くフェリーで見ることが出来るようです。
ダイビングを出来ない方も安心して下さい!
慶良間諸島は熱帯魚の数も多く、沖に出なくてもたくさんの魚達を見ることが出来ます。つまり、シュノーケリングでも十分に楽しめるのです!!
海の人気者「クマノミ」も、日本に生息している6種類全てを見ることが出来ます。他にも色鮮やかな魚達がたくさん!!海中の魅力に時間を忘れて遊んでしまうこと間違いなしです。
阿嘉島の魅力
では、わがままな私の願いを全て叶えてくれた阿嘉島の魅力をご紹介します。
国内で海が綺麗で観光客が少なくてのんびり出来るとこか
ちなみに私が行ったのは5月の後半。本来なら沖縄は梅雨入りして気温もあまり上がらないのですが、この年は異例の連続真夏日!
連日35℃近く気温が上がり、梅雨前のカラッとした晴天。雨季のため航空代金も安く済んだので超ラッキー。
沖縄は梅雨時期と台風シーズンを避けた方が無難だよ
天気が悪いと何もすることないもんね
阿嘉島ってどんな島?
阿嘉島(あかしま)は座間味村に属する有人島で、座間味港から南西約3㎞に位置します。
慶留間島との間に阿嘉大橋が完成し、慶留間(げるま)島・外地(ふかじ)島と一続きになっています。
島の周囲は約11㎞。人口300人の小さな島ですが、マリンアクティビティや飲食店が充実しているので一日中楽しめます。
また、観光客がそれほど多くないためのんびりとした時間を過ごせるのも魅力。ビーチでゆっくり出来る穴場スポットなのです。
先にお伝えしておきますが、阿嘉島はリゾートではありません!ホテルやコンビニはありませんし!!交通機関やバス・タクシーもありません!!!
小さな商店はあるけど品揃えは多くないよ
薬や日用品は事前に購入してね
集落はそんなに広くなく、ビーチも近いので移動は徒歩でも可能。しかし、日陰が少なく直射日光がすごいので近くのビーチでも自転車を利用したほうがいいです。
特に海水浴後は体力が消耗しています。徒歩15分であっても無理は禁物!
レンタサイクルや宿の自転車をお借りしましょう。
坂道も多いから荷物は最小限にして、飲み物は必ず用意してくれ
>>座間味村HP
阿嘉島へのアクセス
阿嘉島には、那覇にある泊港(とまりこう)から座間味島行きの船で行くことが出来ます。
「フェリーざまみ」は約90分。高速船「クイーンざまみ」だと50分で阿嘉港に到着します。私は高速船で行ったのですが、結構揺れるので船酔いしやすい方はフェリーがおすすめです。
また、ハイシーズンはすぐに満席になってしまうので事前にネット予約しておくと安心。
※天候により欠航になる場合もあるのでご注意下さい。
フェリーざまみ/クイーンざまみの予約は泊港のHP「とまりん」から予約出来ます。
阿嘉島上陸!
港が近づくと海の色が一気にコバルトブルー・・・いや、ケラマブルーに変わります。
「大量のバスロマンを投入したんだ」
自然のものと思えない海の青さに、思わず最低な疑いをかけてしまうほど息をのむ美しさです。
あと、阿嘉島には普通に鹿がいます。
この鹿は、ケラマジカという慶良間の固有種です。本土の鹿より体が小さくとてもおとなしい鹿です。天然記念物なので捕まえないで下さいね。
島の猫とも仲良く暮らしています。
そして集落の目の前がビーチになっているのですが、日本と思えない絶景が目の前に広がります。でも島の人には普通のビーチなのだそう。なんて贅沢な・・・うらやましい。
阿嘉大橋を渡ると隣の慶留間島に行くことが出来ます。
結構遠くて私は途中で断念しましたが、体力に自信のある方はチャレンジしてみては?
橋の上からはウミガメが泳いでいる姿を見ることが出来るとか。
島には「天城(あまぐすく)展望台」と「中岳(タキバル)展望台」の2か所の展望台があります。
天城展望台は集落から近いので気軽に訪れることができます。夕日のスポットとして人気。
中岳展望台は道がそこそこ険しいとのことで行きませんでしたが、360℃のケラマブルーの海と周辺の島々を眺望することが出来るとのこと。
シロの像
港に降りると目に入るのが「シロの像」です。
シロとは実在した犬で、映画「マリリンに逢いたい」の主役になった有名犬。
恋人(犬)のマリリンに逢うため、隣の座間味島まで役3㎞の海を渡ったスーパーわんこです。
ちなみに座間味島にはマリリンの像があり、互いが海を挟んで向き合うように置かれています。
素敵だなー
犬って一途だからなー
お前は散歩中にぢどりを置き去りにして先に家に帰ってたじゃねぇか
阿嘉島のビーチ
それではお待ちかね。阿嘉島の素晴らしいビーチをご紹介します。
阿嘉島には5か所のビーチがあるのですが、それぞれに特徴があり、1日にビーチを何か所かはしごするなんてことも出来ます。
自分だけのお気に入りのビーチがきっと見つかりますよ。
前浜ビーチ
こちらの前浜ビーチは集落の目の前にあるビーチです。
すごく綺麗ですよね。でも、現地の人曰くここでは泳がないのだそう。なぜなら、もっときれいなビーチがたくさんあるから!
なんて贅沢な・・・
でも確かに泳いでいる人はほとんどいません。お散歩で立ち寄ったり、のんびりするのに丁度いいビーチですね。
もちろん海水浴も可能です。集落から近いということは宿からも近いので、気軽に訪れることが出来ます。
阿嘉ビーチ
ウミガメとの遭遇率が最も高いビーチです。
その確率はなんと9割超え!!
防波堤の横にあるためか景観は他のビーチに比べると劣りますが、私はこのビーチが一番好きです。
なぜなら・・・ダイナミックなんです!!!
浅瀬があまりなく、少し泳ぐだけで足がつかなくなります。海底はサンゴが広がるわけでもなく、なんとも生々しい海。
ふざけたら死ぬ・・・それが阿嘉ビーチです。ライフジャケット必須。
そして肝心のウミガメですが・・・
会えました!2日連続で会えました!!
スマホで撮った動画を切り取ったので画質が悪いのですが、息継ぎのために海面に上がってくる姿です。
同じ宿の宿泊者さんも皆さん会えたとのことなので、遭遇率9割超えはダテじゃないですね。阿嘉島に来たら是非訪れて下さい。
ニシバマビーチ(北浜ビーチ)
「北浜」と書いて「ニシバマ」です。
阿嘉島で最も観光客が訪れるビーチで、シーズン中は海の家的なお店もオープンします。
また、監視員もいるので小さなお子さん連れも安心。
海は遠浅で泳ぎやすく、きれいなサンゴやクマノミなど、かわいいお魚にも会えますよ。
ただ、集落や港から離れているのでレンタサイクルの利用をおすすめします。
ヒズシビーチ
島の西側にあるビーチです。
人も少なくゆっくり夕日を見ながら過ごすのにおすすめ。日中は日差しが強く、日影がないので日焼け対策必須!!
海は遠浅で泳ぎやすいのですが少し寂し気な印象。
以前はきれいなサンゴが広がっていたんだろうな・・・。そんなセンチメンタルなヒズシビーチでした。
クシバルビーチ
最後は穴場中の超穴場!透明度NO.1!!地元の人がおすすめするクシバルビーチです。
動画の切り取りなので分かりづらいのですが、透明度が伝わるでしょうか?
岩場がクシバルビーチを囲うようになっているため波が少なく、透明度も高いとのこと。まさに天然のプール。
生きたサンゴや熱帯魚も多く、まるで水族館の水槽の中で泳いでいるかのような気分になれます。
場所は島のかなり奥で坂道も多いため自転車でもきついかもしれません。
宿の人が車で送り迎えしてくれる場合もあるので、訪れる場合はお願いしてみましょう。
人気NO.1!民宿「富里」
それでは、今回私が泊まった民宿「富里(トゥーラトゥ)」をご紹介します。
トゥーラトゥをおすすめする理由はたくさんあるのですが、特に感動したのが「絶品ご飯」「アクティビティ」「ゆんたく」です。
離島の民宿と言うだけでテンションが上がるのですが、トゥーラトゥは全てにおいて想像を超えてくる・・・。リピーターさんも多く、トゥーラトゥに泊まるために阿嘉島に来くる方もいました。
それでは詳しくご紹介いたしますね。
施設情報
宿は集落の西側にあり、港までは車で送迎してくれます。宿に着くと注意事項などの説明を受けチェックイン完了。
テラスからは前浜ビーチを眺めることができ、写真はないのですが屋上の東屋からの眺望も絶景!!
さらに宿泊者で利用できる洗濯機も完備されており、5台の自転車は無料!!
私が泊まった時はシュノーケルセットやライフジャケットも無料で貸してくれてたんですけど、コロナの影響か現在は貸し出しはしていないようです。
お部屋は和室のみですがバス・トイレ付きのお部屋もあります。
全部屋エアコン完備でテレビと冷蔵庫も付いています。
阿嘉島に行くと決めてから阿嘉島の宿泊施設を片っ端から探したのですが、なかなかここまでサービスの行き届いた宿はありません。(自転車は有料だったり、エアコンは夜に使えなくなるなど)
離島での民宿経営はとても大変だと思うのですが、トゥーラトゥは本当に宿泊者に優しい民宿です。
宿泊料金
・2階和室バス・トイレ付き(1泊2食付き 1名)
大人(中学生以上) 8,500円
小人(小学生以上) 5,300円
幼児(4、5歳) 4,200円
0~3歳 無料
・1階和室バス・トイレ共同(1泊2食付き 1名)
大人(中学生以上) 6,600円
小人(小学生以上) 4,500円
幼児(4,5歳) 3,500円
0~3歳 無料
詳しい情報、宿泊予約についてはトゥーラトゥのHPをご覧ください
>>めんそーれ富里(トゥーラトゥ)
美味しいご飯
トゥーラトゥの一番の魅力は何と言っても美味しすぎるご飯!
オーナーのカズさんが自ら釣ってくる新鮮な魚介と手の込んだ料理の数々はお腹だけでなく心まで満たしてくれます。
メニューは特に決まっておらず、運が良ければ高級魚がでてくることも・・・。
全てはカズさんの釣りの成果にかかっています。
私は3泊したのですが毎食本当に美味しくて、低血圧で朝が苦手なはずなのにご飯の香りとともに飛び起きて食事所で今か今かと待っていました。
トゥーラトゥの食事は民宿のご飯と言うより割烹旅館の御膳です!!
お昼ご飯は希望があればおりぎりなどの軽食を用意してくれます(有料)。海水浴に持っていくのにちょうどいいですね。
アクティビティ
夕飯を食べていると
「明日クシバルビーチ行きたい人ー?」
と、突然明日の予定を聞かれます。クシバルビーチは徒歩では到底行けないので車で送迎してくれるのです。これはありがたい!!もちろん手をあげました。
さらに、シュノーケリングスポットや近くの無人島に船を出してもらえることも。
時期によってはマンタツアーやホエールウォッチング、夜は海ほたる鑑賞など・・・阿嘉島を満喫出来るアクティビティがいっぱい!!
海を知り尽くしているカズさんだからこそですね。
ただ、行くかどうかは全てカズさんの気分次第。
ゆんたくでカズさんを酔わせて「イエス」と言わせられるかが重要です。私はグルクン釣りに連れて行って頂きました!
クシバルビーチへの送迎は料金表があったので確実かと思いますが、その他のアクティビティは要確認!!
沖縄ならでは!「ゆんたく」
ゆんたくとは沖縄の方言で「おしゃべり」のことです。
トゥーラトゥでは夕食後に宿のスタッフさん達と宿泊者の皆さんでゆんたくがあります。
※毎日ではありませんし強制でもないです
私は1泊目の夕食後にお部屋の電話からお誘いを頂き参加。
カズさんや常連さんを中心にお話が盛り上がりとても楽しい時間でした。
しかもお酒やおつまみは全て無料!!
飲み物はお酒以外もあるのでお酒が飲めない方でも大丈夫。
ゆんたくはおしゃべりなので気軽に参加しましょう!
もっと楽しむための便利アイテム
何度も言いますが、阿嘉島にはコンビニやスーパーはありません。必要なものは事前に用意しておきましょう。
まずは日焼け対策アイテム。日焼け止めクリームや帽子、UVカット素材のラッシュガードは必需品です。
少しの外出であっても肌の露出を控え、こまめに日焼け止めクリームを塗るようにしましょう。
そして、より楽しむためのアクティビティグッズ。
浮き輪やシュノーケルセットは時期によってレンタルしていない可能性があります。また、シュノーケルゴーグルは直接口にくわえるのでレンタルは抵抗がありますよね。
荷物になりますが、自身で用意する方が良いでしょう。
あと、ウミガメに会うにはフィンはあった方がいいです。
なぜなら・・・泳ぐのすごい大変だから!!
ウミガメが見れる阿嘉ビーチは波があり、海底も深いです。フィンなしでは正直ウミガメの餌場までたどり着けないかもしれません。近くでウミガメを見たい方は用意しましょう。
そして私が「絶対あった方がいい!!」と感じたのはシュノーケルシューズです。
ビーチの砂の熱さは異常です。さらに石やガラスなどで裸足はとても危険!!
ビーチサンダルを履く方も多いでしょうが、泳ぐ時に脱げてしまってかえって邪魔になるんですよね。
シュノーケルシューズは脱げる心配もなし!すぐに乾くので、海水浴やシュノーケル、釣りなど、一足持っておくと全てのアクティビティで重宝します。
阿嘉島旅行の感想
運よく梅雨入りしなかったことで最高の旅行になった阿嘉島。
当初の目的だった「海の綺麗な離島でのんびりしたい!」という願いが完璧に叶いました!
何より観光地化されていないのがいい!!!
何をするでもなく、ただ海を眺めているだけで有意義な時間を過ごせます。
また、トゥーラトゥに泊まれたことが旅行の満足度をグンッと上げました。
サービスだけでなく、空気感がいいんですよね。
カズさん筆頭に、スタッフの皆さんのおもてなしの心が随所で伝わります。
この世が終わるなら阿嘉島で・・・。そう心に誓いました。
最後に一つお願いがあるのですが、阿嘉島には手付かずの自然があり、たくさんの魚達が生息している素晴らしい島です。
そのため、ゴミを捨てたりウミガメや魚に触るなどの行為はやめましょう。
自然を生かすのも壊すのも人間です。是非、「生かす」人間でいましょう。
おしまい
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