友人や職場の同僚など大事な人の結婚式は是非とも忘れられない幸せな一日にしてあげたいところですね。
特に余興のお願いは新郎新婦からあなたへの信頼の証です!!快く引き受けましょう!
とは言え・・・大勢の人の前だと緊張するなー。何をしたらいいのかも分かんないよ。おすわりとお手じゃダメ?
確かに、初対面の人やご親族も列席する披露宴を盛り上げる余興はかなりハードルが高いですよね。さらに、お祝いの席という場ではマナーも守らなければなりません。
どんな余興をしたらいいかは大きな悩みです。
披露宴の余興って言ったらカラオケが鉄板だろ。練習も簡単だし準備するものもないしな
実は、余興で一番危険なのが「カラオケ」なんです!!
私は仕事柄たくさんの余興を拝見してきましたが、カラオケで盛り上げるには相当の工夫と演出が必要です。
今回は以上のことを説明します。
実際に盛り上がった余興や、感動に包まれた演出もご紹介しますので、是非最後まで読んで余興作りの参考にして下さい。
余興の構成決め
まずは「どのような余興にするのか」これを決めないと、まとまりがなくて見ている人が「ん??」となって・・・結果、すべります。すべるというか誰も見てくれない状況に陥ります。
つらいですよね。私もつらい。
ですので、見ている人が分かりやすいように余興の大体の構成を決め、流れを作ることが大事です。
余興の構成は大きく分けると「面白い系」「感動系」の2種類になると思います。
「面白系」は新郎をからめたり、音楽やダンスを取り入れたりした演出。
「感動系」は二人の出会いや、思い出のエピソードを映像や手紙にした演出。
複数人で余興をする場合はどちらが自分たちに向いているのか良く考えて話し合いましょう。
定番の余興も一工夫で盛り上がる!
余興と言えば、カラオケ・サプライズムービー・ダンス・ゲームなど、特技やゲストが参加するものが定番です。定番と言うとお約束っぽくてつまらない印象を受けるかもしれませんが、実際そうなんです。
人は経験から、結果が分かっていることには興味を持ちません。
雪国の人が雪に感動しないのと一緒です。寒いと雪が降るのは当たり前で、雪が降ると除雪という大仕事があります。楽しいことなんてない。子供も犬もすぐ飽きます。
しかし、「今年はピンク色の雪が降ります!」となるとどうでしょう?「早く雪が降ってほしい!」「ピンクのかまくら映える」「ヒルルクの桜ー!」と、雪国はお祭り騒ぎ!
ただ歌う、ただ踊るではなく、定番の流れの中に一工夫入れると「なんだ?なんか予想外のことが始まった!」と一気に会場が集中してくれるのです。
では具体的にどんな工夫があるのか、私の経験から少しご紹介します。
カラオケ
一番気を付けて頂きたいのがカラオケです。盛り上げるにはかなりハードル高いです。
なぜかというと、友達同士でカラオケに行っても盛り上がるのは後半じゃないですか?何曲か歌って場が暖まってから手拍子したり皆で歌に参加したりしませんか?
余興のカラオケはその一曲目なんです。プロじゃない限り一曲目から盛り上げるなんてなかなか難しいでしょう。なおさら披露宴の列席者は世代も様々ですし、初めて会う方も多く緊張感もあります。どんなに歌唱力に自信があっても、いざ歌うとなると普段の様にはいかないものです。
ですので、普段のカラオケではなく演出を加えましょう。
実際に盛り上がったカラオケ演出
最初は普通のカラオケでした。上手いのですがよくある定番のカラオケ。会場も「歌ってるなー」という可もなく不可もない空気。
ところが途中で歌声が聞こえなくなります。
「やばい、音声トラブルか?」と不安な空気になります。会場ざわざわ。余興に興味を持っていなかった人も注目し始めます。
そんな空気の中、めっちゃ上手い人が急に歌い始める!
「誰?どこ?」と全員が探すと、さっきまで普通にしてた人が立ち上がって歌いながら歩きだす。
会場が拍手喝采!最初に歌っていた人も一緒に歌うけど、格段に歌唱力爆上がり。
そうなんです。最初の歌唱力も音声トラブルも演技だったのです。もちろん途中から歌った人も仕込み。
これにより会場の空気に緊張と緩和が起こり、ただ歌うよりも一体感が出ます。
カラオケの注意点
披露宴会場のカラオケで大事なのは声量です!あと元気!
会場は広いのでマイクの声より機材の音の方が響いてしまいます。抑揚をつけようと歌い出しを小さい声で歌うと聞こえずらくなってしまうんです。
大きな声ではっきりと歌う!これが一番上手く聞こえるんです。テクニックは不要!
あとは、新郎と一緒に歌ったり新郎のお父様と歌うのも盛り上がりますね。
衣裳や小道具を用意したり、ものまねが得意でしたら取り入れても良いかもしれません。
いずれにせよ照れは禁物です。恥ずかしいとは思いますが、やるからには全力で!
サプライズムービー(ビデオレター)
人前で何かをするのは抵抗があるという方におすすめなのがサプライズムービーです。
披露宴には列席出来なかったけど、新郎新婦をお祝いしたい方はたくさんいると思います。職場の同僚や友人、恩師など縁のある方にお祝いメッセージをお願いしてムービーにまとめると大変喜ばれます。
特に、ご高齢で列席出来なかったおじい様おばあ様からメッセージを頂くと新郎新婦はもちもん、親族の皆様にも喜ばれますよ。
私が感動したのは、新郎新婦の親御様からのお祝いメッセージです。
新郎新婦は式の準備で忙しい日々を送っているため、なかなか親御様と結婚について話す時間がありませんし、親御様も改まって結婚のお祝いを伝えるのは恥ずかしい方も多いです。
親御様にお願いしてお祝いの映像を頂き、ムービーの結びにすると新郎新婦にとって最高のサプライズになることと思います。
私は号泣しました。
ビデオレターの作り方はこちらをクリック↓
披露宴の余興【ビデオレター】制作のコツと注意点を徹底解説! (tarocoma.com)
クイズ・ゲーム
クイズ・ゲームは全員参加出来ますし、お子様も楽しめるので余興としては安定感があります。
友人だけでなく親族の方も分かるようなクイズにしたり、流行や定番の分かりやすいゲームにするのがおすすめです。
進行役の方は大きな声ではっきりと話しましょう。後ろの席の方にも分かるようにテロップ入りの映像を使うと親切ですね。
賞品が新郎の加工プリクラや幼少期の写真(サイン入り)だった時は盛り上がりました。ちなみにその時のゲームは「箱の中身は何だろなゲーム」で挑戦者は新郎のお母様。箱の中身はお母様の後ろのスクリーンに映るようにしていたので後ろの席の方も楽しんでいました。お母様も賞品にすごく喜んでいましたよ。
その他おすすめ余興
ダンスも盛り上がる余興の定番ですね。その場合は流行のアイドルのダンスや趣味のフラダンスなどではなく、迫力があったり大技をきめるなど見所があるものがおすすめです。
偏ったジャンルになると見ている側が分からなくて置いてきぼりになるからです。
途中で疲れて動けなくなる演技を入れて声援をあおったり、新郎を巻き込んだりと、空気に変化をつけると退屈されません。
「サプライズゲストです」と、新郎新婦が飼っているペットのコスプレをして出てきて、ペットになりきってお祝いの手紙を読むのも面白かったですし、「サプライズゲストです」と、岸田総理のコスプレでものまねしながらお祝いするのも盛り上がりました。
ディズニー好きの新婦へのサプライズとして、白雪姫にちなんだ演出も素敵でした。
一緒に余興をしていた新郎が急に倒れてしまい、新婦を呼び目覚めのキスをしてもらうという演出。
誰でも分かる物語なので見ている方も一緒に余興を盛り上げてくれます。
余興はアイディア次第でいくらでもオリジナルを作れます。是非ゲストの皆さんが楽しめる演出を考えてみて下さいね。
これだけは気を付けて欲しい注意事項
どんなに親しい関係であっても、結婚式という場は普段のように何でも話したりいじったりなどできません。
そもそも結婚式はお祝いの場でもあり、新郎新婦の両家の親睦を深める場でもあります。いつものおふざけのつもりが、両家の関係にヒビを入れることにもなりかねません。
NG事項の確認
元恋人ネタや、過去の良くない行いはNGです。かわいい失敗談などは大丈夫ですが、親御様や親族の方が不安になるようなエピソードは控えましょう。
また、内輪ネタも注意が必要です。知らない人の名前やエピソードなど、分かる人しか笑えない内容だと盛り上がるのはごく少数になってしまいます。説明や映像を使うなど、見ている人が分かりやすく工夫すると良いでしょう。
練習と音出し余興の注意点
漫才やものまねをする場合は練習をしっかりして、照れて声が小さくなったり早口にならないよう気をつけましょう。心配な方はカンペを用意すると良いです。カンペを見る姿で一笑いとれます。
楽器演奏も余興では定番ですが、バンド演奏は注意が必要です。急に大きな音が出ることを苦手に思う方もいます。特にご高齢の方や心臓に疾患を抱えている方がいる場合は控えた方が良いです。新郎新婦に事前に確認した方が良いですね。
余興の時間は大体10分くらいにおさめるのが理想です。
遠方から来てる方は帰りの交通機関を予約している場合があります。時間が押してしまうと披露宴の途中で帰ることになってしまい、新郎新婦に挨拶出来ずに帰ることに。
余興は披露宴の後半になることが多いので、事前にしっかり打ち合わせやリハーサルを済ませておきましょう。
おい、若者!一気飲みも注意だぞ。二次会でやれ
二次会でも気を付けて下さい。一気飲みを禁止にしているお店もあるくらいなので危険な行為なんですよ
完成度を高めるためのアドバイス
ある程度余興の内容が決まったからと言って油断は禁物です。
完成度を高めるためには確認することや、打ち合わせが必要になります。
まずはどのような内容か、小物や衣装・機材は使用するのか、余興スペースの確保や目安の時間などを新郎新婦に報告しましょう。そうすることで担当プランナーに話がいき、問題点があれば改善策を提案してくれます。
新郎新婦にサプライズにしたい場合は担当プランナーを紹介してもらい直接やり取りすると良いでしょう。
新郎新婦のNG事項も確認しましょう。(ふれて欲しくないことが余興内容に組み込まれていないか、ゲストに知られたくない身内ネタがないかなど)
出来れば事前にリハーサルしておきたいところです。直前だと披露宴会場は準備で難しいと思いますので、空いている控室などを使えるかどうかも相談してみると良いです。
映像を使う場合は式場に提出する前によく確認しましょう。音飛びや映像の乱れがないか、音声のボリュームやノイズなど直せるところは出来るだけ修正した方が良いです。
テロップを入れる場合は大きな文字にすると後ろの席の人も見やすいです。
映像は提出期限がある式場もあるので必ず確認しましょう。
まとめ
結婚式の余興で大事なことは、何よりもゲストの皆さんが楽しんでくれることです。
ゲストの皆さんが盛り上がると、新郎新婦も「あなたにお願いして良かった!」と喜んでくれるはずです。
新郎新婦は、もちろん期待もしてますが、あなた同様に不安も緊張もあります。
緊張のあまり、手のひらに人と書いて飲み込んだり、周りをじゃがいもだと思おうとしてるあなた!冷静になって下さい。飲み込んだのは空気ですし、じゃがいもは結婚式に列席しません!!
およそ10分のステージですが、完璧を目指すのではなく「やりきること」を意識しましょう。
ゲストの皆さんは敵でもお客さんでもありません。新郎新婦をお祝いしたいと集まった仲間です。少しの失敗なんて笑って流してくれますので安心して下さい。
もし不安になったり、直前に内容を変更したくなった場合は遠慮せずスタッフにお声かけ下さい。スタッフ全員あなたの味方です!
まずは当日までに出来ることをしましょう。
本番では堂々とやりきる!
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです
おしまい