パパ、私の結婚式で変な服装しないでね
誰だ!?当ブログは関係者以外立入禁止だぞ!
我が子の結婚報告。びっくりしますよね。
可愛いお嫁さんが家族になると喜ぶ新郎側のお父様。
可愛い我が子がお嫁に行ってしまうと複雑な新婦側のお父様。
もちろん事情は各家庭様々ですので一概には言えません。でも世のお父様方がお子さんの結婚式に列席するにあたり思うことは
着るものどうしよう?
これ。
こっちにも知らない人が来た・・・
もちろん人生経験の豊富なお父様ですので、相応の知識や常識は持ち合わせているかとは思います。ですが、結婚式・披露宴は時代とともに変化しております。会場の仕様や新郎新婦のイメージするパーティーも様々。
そのため、
「最近の結婚式は昔とずいぶん変わったな」
このようにおっしゃる親御様はかなり多いのです。
今回は以上のことをまとめました。
私は結婚式場で勤めており、今まで数多くのお父様のお仕度をお手伝いしてきました。
結婚式・披露宴の服装と着用時の注意点などを解説しておりますので、是非最後まで読んで不安を解消しましょう!
父ちゃんの悩みはおれが解決してやる!
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父親の代表的な服装
モーニング
一番多く着られる服装だね。
モーニングを選んでおくと間違いなし!
お父様が結婚式・披露宴で着られる一番代表的な衣装がモーニングコートです。
男性の昼間の正礼装であり、主に午前中から18時くらいまでの披露宴で着用されます。
モーニングコートには「ウィングカラー」という鳥の翼のように襟先が折り返されているシャツを合わせるのが一般的。後ろが立ち襟になっているため、ネクタイが上にずり上がらないようにループがついているものを選ぶと良いですね。
ベストは黒が基本ですがシルバーやグレーでも問題ありません。ネクタイも白黒の縞柄やシルバーグレーがおすすめです。
パンツ(ズボン)はグレー地に縞柄が一般的です。裾はシングルがお祝いの席にふさわしいですね。
全体的に細身のシルエットにすると現代的になります。
モーニングに合わせる小物
・サスペンダー
モーニングコートにはベルトではなくサスペンダーを使うのが基本です。色は黒か白のシンプルなものにしましょう。
・カフス
カフスをつけるのもモーニングコートの基本です。白蝶貝など白を基調としたものを選びましょう。
・グローブ
忘れがちなのがグローブです。お祝いの場で写真を撮る時などはグローブを右手に持ちます。布製の白いグローブが一般的ですが、レザー製やグレーでも問題ありません。
・ポケットチーフ
ポケットチーフも必需品です。白が基本。畳み方に決まりはありませんがスリーピークスが結婚式には合いますね。
普段使わない物が多いな
マナーも色々あるぞ。
忘れずに用意してくれ!
タキシード
モーニングより華やかな印象だね
タキシードは17~18時以降の夜の正装です。
正式には燕尾服が正装でタキシードが準正装となっています。挙式を別日に行い、披露宴のみ夜から行う場合は燕尾服やタキシードを着用します。
ただ、最近は夜からの披露宴はカジュアルなパーティーを希望される方が多いため、格式の高い披露宴でない場合はフォーマルスーツを選ばれる方が多いですね。
ジャケットの襟は一枚襟のショールカラーが基本で、先の尖ったピークドラペルが選ばれます。色は黒か濃紺がふさわしいとされています。
シャツはモーニングコートと同じくウィングカラーを合わせましょう。また、胸元にプリーツが入ったものも人気があります。
パンツ(ズボン)は「側章(がわしょう)」という両サイドにあしらわれたライン飾りがあるものが基本です。裾はシングルがお祝いの席にふさわしいです。
ネクタイは蝶ネクタイを締めることが多いと思います。色はジャケットの色に合わせて黒を選ぶと間違いないです。
タキシードに合わせる小物
・カマーバンド
カマーバンドは現在は省略可能とされています。着用される場合はヒダを上向きにし、色は黒が良いですね。その場合はベルトではなくサスペンダーで調節して下さい。
モーニング同様、ポケットチーフとカフス・グローブも忘れずに。
夜は好きだ。テンションが上がるぜ
紋付袴
神殿式の場合は和装も素敵だよね
和装を着る場合に気を付けて頂きたいのが「格」です。
紋付袴で男性和装における第一礼装の最上格とされているのが「五つ紋の黒紋付羽織袴」で、特徴は黒羽二重で染め抜きの五つ紋が付く羽織りと長着に、仙台平の袴をつけたものです。
略礼装にあたるのが色紋付で格は下がります。
お父様が和装正装する際に重要なのが、新郎新婦の服装に合わせるということです。
新郎新婦が略礼装なのにお父様が第一礼装なのは好ましくありません。
その逆も同じです。
前もって新郎新婦と打ち合わせをして格を合わせるようにしましょう。
でもチャペルで和装は合わないよな?
問題はないが新婦の父ちゃんはバージンロードのエスコートがあるぞ。
和装でいいか新婦と話し合ってくれ
フォーマルスーツ
最近は「披露宴というよりカジュアルなパーティーにしたい」と希望される新郎新婦が多くなりました。「両家や来賓の親睦の場にしたい」と、従来のしきたりよりも「自分たちらしさ」を重視するカップルが増えつつあります。
その場合はお父様の服装も正礼装ではなく、カジュアルダウンした礼服でも問題ありません。
ただ、会場の規模や来賓の内容によっては正礼装を選んだ方が良い場合もありますし、お相手のご両親が正礼装の場合はご両家の服装の格をそろえる必要があります。
事前に良く確認し、新郎新婦やご両家で話し合いをした方が良いでしょう。
スーツを着用する場合は、カジュアルな場であっても結婚式にふさわしい服装であることが大事です。色は黒が基本ですが、ネクタイやポケットチーフに気を使ったり、革靴は新しいものにするなど、新郎新婦の父親だと来賓に認識されることが大切です。
注意点とアドバイス
服装の「格」を合わせる
結婚式の服装で一番に気を付けて頂きたいのが両家の「格」を合わせるということです。
例えば、新郎側が準礼装で新婦側が正礼装ということにならないように気を付けて下さい。
お父様は両家の代表ですので、第一礼装を着るのが望ましいとされています。
ただ、お体の事情などで正礼装を着用出来ない場合もあると思います。その場合は事前にお相手のご両親にその旨を伝えておくようにしましょう。
なぜなら、ご親族には服装の格を気にされる方も少なくないからです。お相手の親御様に事前に伝えておくことでご親族の理解も得られますね。
なぜグローブが必要なのか
忘れがちなのが、グローブです。グローブを持つことには「今日はおめでたい場なので戦いはしません。武器は持っていません」という意味があり、大事なマナーです。
集合写真を撮る時や謝辞の時に右手で持ちます。
衣装をレンタルする場合は一式用意されていると思いますが、自身で用意される場合は忘れないようにしましょう。
和装の場合は白扇を右手に持ちます。これも「今日は刀を持っていません」という意味があります。
持ち歩き用のバッグを用意する
モーニングや和装の場合も皆様困るのが「ポケットない問題」です。
通常のスーツよりもポケットが少くデザインされているものがあり、持ち歩く物が多い場合は悩む方が非常に多いです。
新郎のお父様は謝辞の紙を持っていたいでしょうし、ロッカーのない会場はお財布などの貴重品を持ち歩く必要もあります。
その場合は持ち歩き用の小さめのバッグを用意されると便利です。
派手な色でなければ問題ないので、貴重品や小物などお手元に置いておきたいものが多い場合は一つ用意して下さい。
衣装を用意する方法
レンタル
一番間違いがないのがレンタルです。
必要なものが一式そろっていますし、当日までに会場に着くように発送しておくと持ち物が少なくなって楽ですね。また、購入するより金額をおさえれますし、クリーニングや自宅で保管やお手入れをする手間もかかりません。
ただ、事前に試着してサイズを確認しておく必要があります。
会場に併設されたレンタルドレスショップを利用する場合は当日サイズ変更したい場合も対応してくれますよ。ただ、レンタル費用はフルセットで3万円くらいと割高な印象。
費用を抑えたい場合はネットのレンタルサービスがおすすめです。費用はモーニングですと1~2万円くらい。
正礼装を着る機会が多くない方はレンタルを考えてみてはいかがでしょうか?
レンタルドレスショップより相当安いぞ!
利用しない手はないな
でもネットのレンタルって信用出来るのか?
なんか不安なんだよな・・・
今はネットのレンタルもかなり需要が高まってます。そのため競争が激しく、管理やサービスにはかなり力を入れており、信用度はかなり高いです。
実際に、ネットのレンタルモーニングを着るお父様のお仕度をお手伝いしましたが、生地やデザインも上等で何の問題もありませんでした。
心配な場合は口コミを参考にされると良いですよ。
ご両親でセットのレンタルにするとさらに費用を抑えることが出来ます。
購入
ご自身だけの特別感を出したい方はご購入を検討されても良いでしょう。生地やデザインにもこだわれますし、自分のサイズに仕立てた衣装はとても素敵ですね。
金額の相場は生地やデザインよって変わりますが7万円くらいからと考えて良いでしょう。
購入される際は小物なども忘れずに用意しましょう。
一式セットになってると安心だね。
そのまま会場に持っていけば忘れる心配もなし!
持ち込み
すでにお持ちのものを着るという場合は、サイズに変更がないか前もって着てみて確認しましょう。お直しを専門店にお願いする場合は時間がかかる場合があります。直前になって慌てないように気を付けて下さい。
また、シワやほつれがないかなども事前に確認して下さい。
確認した時に問題がなくても、会場に到着するまでの時間にシワが出来てしまうこともあります。
火傷やケガの防止のために、アイロンやプレッサーを貸し出ししていない会場もあります。十分に気を付けてお持ちになって下さい。
最後に、小物などの忘れ物がないかも確認するようにしましょう。グローブやポケットチーフ、靴下など意外と忘れがちです。
もし忘れてしまった場合はレンタルしてくれる会場もありますが、レンタル料は安くはないです。会場に向かう際に今一度確認しましょう。
服装選びで大事なこと
服装にはその場に合ったマナーと選ぶべき「格」があります。特にお父様は両家親族の代表ですので、お立場と会場の雰囲気に合った服装をするように心掛けて下さい。
親御様が何を着るかは新郎新婦にとっても大事なことです。
新郎新婦にとって重要な来賓の方がいらっしゃるならご挨拶に伺うこともあるでしょうし、写真を撮る場面も多くあります。
その場にふさわしい服装を着る事は新郎新婦の顔をたてる意味もありますので、今一度よく検討してみてください。
大事なお子さんの晴れの門出が素晴らしい一日となるよう心よりお祈り申し上げます。
パパ、当日はカッコ良く決めてね
まだいた・・・
おしまい
>>【結婚式・披露宴】母親は何を着る?和装・洋装のマナーと注意点